おすすめ書籍「地球の未来のため僕が決断したこと」(著:ビルゲイツ)

ビルゲイツ、20年ぶりに書籍出版!!

本日ご紹介するおすすめ書籍は、「地球の未来のため僕が決断したこと ~気候大災害は防げる~


気候問題について、TV、新聞、毎日のように見るようになりました。

本書を読むと、気候問題の全体像がわかり、日々のニュースを正確に把握できるようになります。

全体像がよくわからないことは、右から左へ情報が流れていきがちです。

ここで、近年のトップトピックスについて正確に把握しておきましょう!!

本書をお勧めする人
・環境問題、気候問題に興味がある人
・ビルゲイツの課題整理方法を学びたい人
・ビルゲイツの投資先の選定方法を知りたい人

目次

著者プロフィール

ビルゲイツ、学歴:ハーバード大学中退、社歴:マイクロソフト創業者
2021年世界長者番付4位、保有資産15兆円
投資家として、気候問題にアプローチ
なんと素晴らしい経歴でしょうか、、、
すごいの一言、、、
ここからは愛を込めて、ビルと呼ぶことにします。(笑)

おすすめする理由

本書をお勧めする理由は非常にシンプル。

この本は、とにかくわかりやすいのです。

今まで気候関連の書籍を5冊ほど読んできましたがわかりやすさが頭一つ抜けています。

では、具体的になぜわかりやすいと感じたか説明させていただきます。

数値目標で全体像がわかる!!

私たちがこれから気候大災害を防ぐために取り組まなければならないことは、

2050年までのカーボンニュートラルの達成です。

何をしたらカーボンニュートラル??

環境問題に詳しい方は、2050年までのカーボンニュートラルが目標であることは知っていると思います。

しかし、どれだけ削減を行えばいいか皆さんご存じでしょうか??

カーボンニュートラルの削減目標
510億トン!!
510億トン、この数字が非常に大事なのです。
なんで??と思うそこの皆さんに質問です。
「100万トンの二酸化炭素排出削減策はすごいこと??」
カーボンニュートラルが目標だ!!と考えている人は、この問の答えを持っておりません。
ネット0(排出量ー吸収量=0)が目標といくら唱えたところで、具体的にどれくらい削減すればいいのかわからいので当然です。
100万トンの削減と聞くと、非常に影響を与えそうではありますが、その影響は、全体の0.02%です。
ビルは、様々な施策にいくら投資するかを決定するために全体像を把握する必要がありました。
その全体像こそが、510億トンという数値目標なのです。
私たちも510億トンというこの数字を覚えておきましょう。
そうすれば、ニュースでみる削減策のすごさについての判断基準を手に入れることが可能になります。

まずは全体像を把握できる明確な数字を覚えよう!!

課題の分類方法が秀逸

ビルゲイツは、この問題を解決するために課題を、以下3つに分類しております。

ビルゲイツ 課題分類
①技術的課題
②コストの課題
③空間的課題
それぞれ、簡単に説明していきます。

①技術的課題

多くの書籍で、技術的対応策は、会社ごとに紹介されていることもあり、網羅性が欠けます。

しかし、本書籍では、二酸化炭素の排出の内訳を割合と共に明確に記載し、それぞれの対応策を網羅的に記載することに成功しております。

CO2排出内訳
①31%:ものをつくる(セメント、鋼鉄など)
②27%:電気を使う(電気)
③19%:ものを育てる
④16%:移動する
⑤07%:冷やしたり温めたりする
具体的施策の説明は本書に任せますが、排出内訳毎に整理されていることが、技術と課題につながりを生み、私たちが理解しやすい構成となっております。

本書を読めば、具体的施策が丸わかり!!

②コストの課題

ビルは、様々な投資決定を行う上で、グリーン・プレミアムという指標を参考にしております。

グリーン・プレミアム?
グリーン・プレミアムとは、環境にやさしい選択をした際に、余分に負担しなければならない価格のことです。
グリーン・プレミアム
グリーン・プレミアム = クリーンエネルギーを使用した際のコスト ー 化石燃料などを使用した際のコスト
グリーンプレミアムが高い商品は、技術革新が必要であると考えられます。
CO2の削減に対する影響度とグリーンプレミアム。
この2つの指標をもとにビルは、様々な投資決定を行っているのです。

③空間的課題

最後になりますが、空間的課題についてです。

他の書籍でこの課題を挙げている書籍はありませんでした。

しかし、土地の面積が有限である以上この問題は非常に重要な問題です。

例えば、最新の化石燃料発電所で電力を作った場合と、風力発電を使用した場合、

同じエネルギーを得るためには、最大1万倍の面積が必要となります。

もし、1万倍の面積が必要だからといって、森林伐採などが行われた場合、、、

本末転倒になることは、火を見るよりも明らかです。

価格や技術の問題だけではない、、、

まとめ

本当は具体的な技術的対応策などについても紹介したかったのですが、それは是非本書を手に取って学んでみてください。
投資家ビル・ゲイツがどのように全体像を把握し、投資決定をしてるか。
さらなる学びがあることを約束します。
では最後に振り返り!!
振り返り
①カーボンニュートラルの達成
= 510億トン/年のCo2削減
②グリーン・プレミアムの概念
③空間の課題もあることを忘れずに!
もしこの記事を読んで気になった人は是非書籍の購入を検討ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ほなまた!

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